メゾンマルタンマルジェラ 1011aw レディスコレクション

メゾンマルタンマルジェラの 1011aw レディスコレクションが発表されました。

style.com↓で全ルックを見ることが出来ます。
http://www.style.com/fashionshows/review/F2010RTW-MMARGIEL

象徴的なルックをいくつかピックアップ。

ダブルのショートコートを引き伸ばしたような綺麗なロングコート。

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デビューコレクションのタトゥー転写を彷彿とさせる透け感のあるインナー。

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ショルダーの次はウェスト? ハイウェストで、非常に胴回りの大きいパンツ。

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袖の太さが非対称なコート。

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アーティザナルのウィッグコートを連想させるトップス。

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初期のコレクションで用いたBLESSのウィッグを拡大したようなアイテム。

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過去のアイテムをアレンジして見せる一方で
新しいウェストや袖のバランスを変えて、新しい服の形を提案する。

今までのクリエイションへのオマージュと、新しいシェイプの模索。
実験性と商業性のバランスをとったコレクションだなと感じました。

先シーズン10ssは、これまでとかなり雰囲気を変えてきましたが
また以前の(ここ数年の)路線に戻ってきたという印象。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/34273287.html

海外のレビューでは
「ショーの終了前に席を立つ観衆が多かった」と報じられていますが
画像を見る限りではそこまでひどいコレクションだとは思えません。

メンズの1011awコレクションが発表された時に僕は



今までの路線の継続しつつ、「今後のメゾンの方向性」を明確に打ち出すもので
これはこれでアリなのかなと思っています。

今回打ち出された「今後のメゾンの方向性」とは、つまり
「MMMとしては、昔(特にアーティザナル)のような、小汚く、不可思議で、
アンバランスなメンズウェアを作っていく気はない。
きれい目で、高級感があり、しかしどこかに多少の違和感を持たせてた、ウェアラブルな服を作っていく。」
ということかと。

今回のマルジェラのコレクションからは、「服そのものの意味をよく考えた」というよりも、
「メゾンの現在の、そしてこれからの立ち位置をよく考えた」という姿勢が伝わってくる気がします。
そういう意味では、よく考えられたコレクションだなと思いました。
本当に勝手なイメージですが、アメリカと中国で売れそうだなと。



と書きましたが、今回のレディスコレクションでも同様のことを感じました。

過去の記事へのリンクはこちら↓
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/35219491.html

個人的にどっぷりと心酔することはできなくても
よく考えられたよいコレクションだと思いました。
少なくとも10ssより断然好きです。