続・服の見せ方

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09ssのパリコレでヴィクター&ロルフとアンダーカバーは
ランウェイコレクション以外の形式でコレクションを発表したそうです。

ヴィクター&ロルフは自身の公式HP↓にコレクション動画をアップ。
http://www.viktor-rolf.com/index.htm
HP上の仮想的コレクションの中で、
単一のモデルを起用して21のルックを見せました。

二人はこれがやりたかったの?
というのがHPを見たときの正直な感想でした。

先シーズンで早すぎるファッションの流れに「NO」というメッセージを突きつけ、
今回はランウェイコレクション自体を否定して、
彼らがどこへ行きたいのかいまいち理解できません。

「ランウェイショーなら今の時代ネットでもできるじゃない?」
というメッセージだったのでしょうか。
多分それはそうでしょう。
多くの消費者はネットや雑誌の画像でしかコレクションに触れる機会はないですし
「一部のジャーナリストに特権的にショーを見せてどうなるんだ。」というのは
自分の服をその服が本当に好きな人に着てもらいたいと願う人なら
恐らく誰もが一度は思うことなのではないでしょうか。

ただ、ランウェイコレクションを否定するなら
個人的には代替の手法ならではの魅力を伝えるようにしてほしかったです。


例えば、

新作の服の一覧から好きなアイテムを選んで
HP上のモデルに自由にコーディネートして着せつけることができる
なんていうのはどうでしょう?
そうすれば消費者側もただコレクション画像を見るだけよりも楽しいし
「服はそもそも着る人が好きなように着るべきだし、着る人の主体性があらわれるべきだ」
というメッセージをこめることもできます。

え?システム開発費?サーバーダウン?

じゃあ、もっとシンプルに
HP上にコレクション画像を載せて
それを見た人がどのルックが好きかを投票できるというのはどうでしょう。
消費者とダイレクトにつながることができるし
何が人気かもわかって商業的にも参考になる。
ちょっと東京ガールズコレクションみたいな感じでしょうか。


まあこれらは僕の下らない思いつきですし
実際には想像する以上にさまざまな困難が伴うのでしょうが
ヴィクター&ロルフには
ネットを使ったコレクションならではの試みをしてほしかったなあと思います。
  
このコレクションを見る限りでは
お金なかったの?と要らぬ心配をしてしまいます。。。


アンダーカバーは展示会形式で新作を発表したようですが
レビューなどを見る限り、モデルの他にぬいぐるみなども展示されていたよう。
style.comなどのルック別の写真では
全体像をつかむことができないので残念です。