MONOQLO 1月号 恥ずかしくない格安衣料品はどれだ?

「家電批評monoqlo」がこの1月号から
「家電批評」と「MONOQLO」に別れたそうです。

MONOQLOは
「消費活動に関するコトであれば何でもターゲットにしてしまおう」
がコンセプトだとか。

確かに取り扱う内容は幅広くタイトルに挙げた
「恥ずかしくない格安衣料品はどれだ?」の他にも、
「あのブランドが高い理由・安い理由」という
家具、調理器具、住宅、自動車などの価格をメーカー別に比較する特集なども組まれています。

内容が幅広すぎてとてもすべては拾いきれなので
このブログではタイトルにも挙げた
「恥ずかしくない格安衣料品はどれだ?」を取り上げたいと思います。


この特集では格安衣料品メーカーとして
H&M」「ユニクロ」「GAP」「無印良品」を取り上げ、
ブランドイメージや品質などの比較を行っています。


特集の冒頭では各ブランドのイメージ調査が行われており
(対象は首都圏在住の18歳以上の男女206名)
以下のような結果が出ています。

「最も品質が高いと思うのは?」という質問では
ユニクロが61.7%を占めてぶっちぎりの1位。

「好きな人に着て欲しくないのは?」という質問では
無印が32.5%で1位、2位はユニクロで25.2%。

「着ているのを他人に知られたくないのは?」という質問では
ユニクロが42.2%で1位、2位は無印の23.3%。

「おしゃれだと思う格安ブランドは?」という質問では
GAPが37.4%で1位、2位はH&Mの32.5%。

おそらく、「恥ずかしくない格安衣料品はどれだ?」というタイトルに一番適合する質問は
3つ目の「着ているのを他人に知られたくないのは?」という質問だと思うのですが
やはり、と言うべきか、ユニクロが1位になっています。
ユニクロを着ているのがバレる「ユニバレ」という概念は
まだ少なからず消費者の心理に根付いているようです。

できれば「他人とカブった時気まずいブランドは?」或いは「他人とカブりそうで着れないブランドは?」
とかも聞いて欲しかったなあと。

「お洒落だと思う格安ブランドは?」という質問では
H&Mがダントツで1位かと思ったのですが僅差でGAPに軍配。
個人的にはとても意外な結果でした。


さらにMONOQLOは
1. Vネックセーターの品質
2. Yシャツの品質
3. 注目商品の品質
4. 裾上げサービスの充実度
5. サイズの充実度
6. 返品交換対応
7. ネット通販の充実度
8. 問い合わせ対応
の8つの観点から上記4ブランドを評価し
総合得点で順位付けする試みも行っています。

結果は1位がユニクロ、ついで無印良品、GAP、そして最下位にH&M

商品の品質チェックに関しては、厳密に言えば
「数ある商品からどのようにサンプルとなる一点を選んだか」
が問題になるので、この結果を過度に一般化することは危険ですが
個人的には、まあ現状ではこんなものかなという気もします。
ちなみにこの結果は上述のブランドイメージ調査の
「最も品質が高いと思うのは?」という質問に対する結果と一致しています。


H&Mは残念ながらこの調査では最下位になってしまいましたが
H&Mのウリである「トレンド性」といった評価項目がない(評価自体が難しい)ことも
この結果に影響したと考えられます。
それはMONOQLOも自覚しているようで、H&Mの商品の糸始末の悪さに関して言及する際に
「しかし、割り切って考えれば、飛び出た糸は自分でカットすればいいだけのこと。
縫製の粗さを差し引いても、旬のアイテムを低価格で、しかも豊富なサイズ数の中から選べることは、
今までのどのブランドにもない魅力だ」
とのコメントを加えています。

また今回の結果には、日本人の嗜好性が、潜在的
調査方法や結果に影響していないとも言い切れません。
日本のブランドは日本人の好みに合うように作られているのだから
日本人の価値観(一般的に品質にうるさいと言われているようです)で評価したら
日本のブランドが勝つに決まっている。と考えることもできるかもしれません。
海外で評価したら(評価項目も変わるでしょうし)また違う結果になりそうです。


僕はこの調査に対して、厳密性という意味では欠けている部分もありますが、
全体としては好印象をもちました。
服以外の特集もなかなか興味深かった(個人的にはチルドカップコーヒーのレビューが特に)ので
こういうのが好きな方は一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。