渋谷モヴィーダのヴィアバスストップが閉店、オープニングセレモニーに

一時期ヴィクター&ロルフバブルで湧いた
渋谷モヴィーダ内のヴィアバスストップが閉店。

空いたスペースにはアメリカの新進セレクトショップ
「オープニングセレモニー」が入るそうです。


fashionsnap.com↓によれば
http://www.fashionsnap.com/news/2009/06/opening-ceremony-onward-seibu.html
オープニングセレモニーは
----------------------------------------------------------------------------------------------
"趣味としての消費"をコンセプトに、シーズン毎にテーマとなる国を1カ国決めて、
「その国を代表するデザイナー」「新人デザイナー」
「歴史あるブランド」「その国独自の選び抜かれた製品」
の4つの切り口で商品展開し、消費という名の旅を再現している。
「小売」「オリジナルブランド」「ショールーム」という3つの事業を推進し、
中でもオリジナルブランド「オープニングセレモニー」コレクションは、
メンズ&レディスを100店舗以上の専門店等に販売しており、
消費者から高い支持を獲得している。
----------------------------------------------------------------------------------------------
とのこと。

誤解を恐れずに言えば要は
「比較的安価なオリジナル商品から高級ブランドまで幅広く取り扱うセレクトショップ
ということのようです。


このオープニングセレモニーの日本での商標権を持っているのはオンワード樫山
当然のことながら今回のモヴィーダへの出店にも大きく関与しているそうです。

しかしそもそもヴィアバスストップも
オンワード樫山により経営されていた会社。

ヴィアバスストップからオープニングセレモニーへ
というセレクトショップ交代劇の裏には、

「不況や若者のブランド離れによるハイブランドの売り上げ減」
         ↓
ハイブランドを売りにするヴィアバスのようなビジネスモデルに限界感」
         ↓
「オープニングセレモニーと提携してオリジナル商品開発のノウハウを吸収」
         ↓
ハイブランド一本槍からファストファッションとの両輪体制にシフト」
         
というオンワード側の計画があるのではないかと思われます。


僕個人としても、確かに最近ヴィアバスには行っていませんでした。
ヴィクター&ロルフに強く惹かれたのはメンズコレクションデビュー後の数シーズンだけだったし
(同じような印象を持たれている方は少なくないはず)、
今となってはマルニも他の店舗で購入可能。
オリジナル商品はその時売れているブランドのコピーにしか見えず、
その割には高い。

正直言って、今のところオープニングセレモニーに行ってみたいという気は全く湧いてきませんが
今回のこの一件が、オリジナル商品の価格の低下や
オリジナル商品に惹かれてショップに足を運んだ人がハイブランドを買う(或いはその逆も)
という消費行動を喚起するなら
誰も損をしないのでいいのかなあとは思います。


でもこれって要は、消費者から金を巻き上げることのみに主眼を置いたビジネスモデルですよね(汗)
「いい服を作りたい」とか「いい服を紹介したい」とか
そういう良心が感じられず(たとえそんなものはないのだとしても少しはそれを感じさせてほしい)
殺伐とした印象です。
だから行く気が湧いてこないのかもしれません。