masaoshimizuの合同展示会にお邪魔してきました

私事になりますが、先日とある原稿を投稿しました。

数週間後、返送されてきたその原稿には下記のようなコメントが添えられていました。

「非常に価値あるデータだと思うが、文章構成が稚拙である。
段落は3~5行程度で構成されるのが適切であり、
さらに各段落にはその内容を代表する『キーセンテンス』が必要である。
データに対する文章量も過剰である。半分程度に削減したほうがよい。」

真面目に書いた原稿だっただけに多少なりともショックを受けました。




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先日、ブログで取り上げたmasaoshimizuさんや、
twitterでお世話になっているpermanent poiein productさんらによる
合同展示会にお邪魔してきました。

デザイナーの皆さんはたぶん僕と同年代か少し若いくらいでしょうか。

リメイクアイテムなどはすごく手がこんでいて、
僕の考えなんかが及ばないところで、本当に色々なことを考えながら服を作っているんだろうなと感じました。

同年代の人たちが自分とは違う分野で表現方法を模索しているのがストレートに伝わってきて
僕自身、すごく刺激を受けました。


でもそんな時、ふとあの原稿に対するコメントが頭をよぎったんです。

「非常に価値あるデータだと思うが、文章構成が稚拙である。
段落は3~5行程度で構成されるのが適切であり、
さらに各段落にはその内容を代表する『キーセンテンス』が必要である。
データに対する文章量も過剰である。半分程度に削減したほうがよい。」

『キーセンテンス』が見えない。

文章量が多い。

僕は服の専門家ではないので、細かい技術的なことはよくわかりませんが、ごくごく感覚的なレベルで
彼らの服も、僕の原稿と同じような問題を抱えているのではないかと思ってしまいました。


熱心に、真面目に作りこんだものには作り手の熱意や思いが宿ります。
てにをは一つとっても、何度も推敲を繰り返しています。
しかし、それらは時にノイズとなって、本当に伝えたいものを見えなくさせてしまう。

削る作業が必要なのだと思います。
それはつまり、自分が本当は何が言いたいかを突き詰めていく作業だと思います。


考えて削ること。

これは僕自身の今の課題です。
僕がこういう問題意識を持っているために、masaoshimizuさんたちは
単にそのとばっちりを受けてしまっただけなのかもしれません。
ただ、彼らの服作りに対する真面目な姿勢を見て、僕はそんなことを考えずにはいられませんでした。

とても考えさせられる展示会でした。