ワイルドシングス プリマロフトリバーシブルダウンジャケット

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とにかく今はアメカジブームです。
トムブラウンに始まり、バンドオブアウトサイダーズ(この名前どうなの?)などのハイブランド
果てはディッキーズ、パタゴニアなどのワーク・アウトドアブランドまで。

どうなんですか、このブームは。

確かにトムブラウンはすばらしいスーツを作ります。
ジャケットは着た瞬間に袖付けのすばらしさがわかります。
彼が提唱するコレクションスタイル(スーツ+ダウンベスト+ハイソックスなど)には
あまり惹かれませんが
グレーのグラデーションを基本とした色使いや
タイピン・ポケットチーフの使い方など
彼の提唱するスーツスタイルには学ぶべき点が多いと思います。

彼がアメリカントラッドの再評価を促したのは事実です。
ただそれがアメカジ全体にまで拡がるのはどうでしょうか。
今発売されている雑誌のほとんどが
アメカジ(ものによってはアウトドアという書き方も)を
テーマとして取り上げています。

僕はアメカジが悪いと言っているのではありません。
アメカジアメカジ言い過ぎじゃない?と感じているのです。
そして、アメカジと騒いでいる割には
どんなルックを提唱したいのか
その核となるスタイルが見えてこないように感じています。

結局、提唱されているのは
アメリカントラッド的なブレザースタイルに
ダウンベストを重ねるスタイルやバックパックを合わせるスタイル、
ワンピースにフリースジャケットを合わせるスタイル位のもので
それって単なるミックス、もしくは外しでは?という気がしてしまいます。

僕自身アメカジにはあまり詳しくないので
偉そうなことは言えませんが
どうも雑誌がスタイルを提唱するというよりは
アメカジアイテムを紹介する
というカタログ的なスタンスしか取れていないように感じます。
雑誌のカタログ化は昔から言われていることですが
最近カタログと言うよりもアートに近い
アプローチをする雑誌が増えてきたと感じていただけに
この流れは少し残念です。

まあアメカジブームはそんなに長続きはしないと思うので
今後の動向を見守りたいと思います。

前置きが長くなりましたが
写真は僕が長年愛用している
ワイルドシングスのプリマロフトリバーシブルダウンジャケットです。
ワイルドシングスアメリカのアウトドアブランドです。
パタゴニア出身の女性が立ち上げたブランドで
デザイナーが女性なこともあって
アメリカンブランドにしてはサイジングがタイトです。
ドメスティックMサイズの僕が
ワイルドシングスのMでちょうどいい感じです。

プリマロフトとはアメリカ空軍が開発した人工繊維で
同量のダウンの8倍の保温力を持ち、
水を吸いづらく、放湿性にも優れる素材です。

一昔前には割と珍しい素材でしたが
ATLAS、MOON STONEなどのアウトドアブランドも
使用し始め今では比較的なじみのある素材となっています。
ヒステリックグラマーも数年前からこの素材を用いた
フライトジャケットを作っています。

このジャケットはとにかく暖かく、そして軽い!
ジャケットを着ているというよりは
暖かい空気を身に纏っている感じです。
キャンプ、スノーボードを含め冬場の外出には欠かせない存在です。
あまりの性能のよさに感動して色んな人に紹介し
そのほとんどの人たちが自ら購入しています。

僕は昔目白に住んでいたのですが
目白にはパタゴニアのオンリーショップや
カラファテというコアなアウトドアショップがあり
閑静な住宅街というイメージに反し
アウトドアが熱いところです。
池袋まで足を伸ばせば
BEAVERというアウトドアショップもあります
(今はどうなっているかわかりませんが)。

このジャケットはBEAVERで購入しました。
学生だった僕には32800円は高かったのですが
発色にひかれ購入しました。
その後このジャケットに惚れ込み
色違いも購入しました。

今でもこのジャケットはフロントジップやポケットなどに
マイナーチェンジを重ねてリリースされています。

ただ最近のワイルドシングス
アウトドア(特にクライミング)ブランドと言うよりは
街着を意識した物づくりにシフトしつつあるように感じます。
このプリマロフトジャケットも
最近のものはすぐに特徴的なS字ステッチがほつれます。
質実剛健な物づくりこそアウトドアブランドの良さ。
ワイルドシングスには頑張ってもらいたいものです。