マルタンマルジェラ本人製作のアートワークがビーレフェルト美術館に
2009年の引退後、何をしているか、どこにいるか誰も知らなかった
マルタンマルジェラ本人が製作したアートワークが
ドイツのビーレフェルト美術館の
「歩く人」展に出展されているようです。
詳細はリンク先の動画をどうぞ。
展示されているのは以下の2点(画像は動画からのキャプチャ)。
(おそらくフェイク)ファーが全面にあしらわれたカラーコーン。
円形のキャンバスに引き伸ばされたブリーフ。
ファーといえば、9798awのコレクションに用いられた
BLESSのウィッグを思い出します。
マルジェラのカラーコーンといえば、直営店を思い出します。
ブリーフの方は靴下ニットを連想させます。
表現方法は変わってもモチーフが共通している点に嬉しさを覚えました。
なお、上記動画のコメント欄によると
カラーコーンの方はメレット・オッペンハイムの「Object」を、
ブリーフの方はフェリック・ゴンザレス=トレスの「Untitled (Perfect Lovers)」を
連想させるとのこと。
「Object」におけるカップは女性器、スプーンは男性器を表しているのだとか。
となるとマルジェラのカラーコーンは男性器でしょうか。
ファッションという目線だとファーフリーとも関係していそうに思えますが
もうファッションにはそこまで固執していないですかね。
「Untitled (Perfect Lovers)」は同じ時を刻む2つの時計が恋人同士を象徴する一方
どちらかが先に時を止めてしまう予期悲嘆も表しているそう
(この時フェリック・ゴンザレス=トレスの恋人はHIV/AIDSに罹患)。
マルジェラの作品は右側の方が大きくて、ブリーフが汚れていて、
陰茎と思われる膨らみの位置も左右非対称。
どちらかがマルジェラなのかなと思ったりしました。
展示は2020年3月8日まで。