質の良い服の見分け方

文句なしにいい（文学）作品というのは、そこに表現されている心の動きや人間関係というのが、
俺だけにしかわからない、と読者に思わせる作品です。

と言ったのは吉本隆明です。


よいホテルとはアメニティグッズを全部盗んで帰りたいと思わせるホテルだ。

と言ったのは誰だったか忘れました。


さて、先日はてなで「質の良い服の見分け方を教えてください。」
という質問がありました。
サイトへのリンクはこちら↓
http://q.hatena.ne.jp/1217848018

質問された方は、よい手触りやよい縫製について知りたいのだそうです。


正直僕は質にはそこまで拘らないので
（素材がデザインの一部として適切にセレクトされていると思えたらそれでいい）
質のよい服の見分け方はよく知りません。
僕は知性を感じさせる服が好き（コンプレックス？）なので
デザインにしろブランドの姿勢にしろ
知性を感じさせてくれるか否かが
僕にとってよい服かどうかの判断基準です。


そうは言ってもそれは僕個人の判断基準でしかないので
少し一般的な判断基準を考えてみたいと思います。

実は、昔服飾の学校に通っていた頃、僕も学校の講師に同じ質問をぶつけた経験があります。
しかし講師からは
「それは難しい質問だよ。高級な服がどういうものかを知りたいということなら
インポートの有名なブランドの服と国内のそれなりの価格の服を意識して比べるようにしてごらん。
そのうち自然に分かるようになるから。」
という答えしか教えてもらえませんでした。

以来インポートとドメスティックの（比較的安めのブランドの）服を比べては来たのですが
未だに確たる答えを得るに至っていません。。


それでも一応現時点での僕なりのチェック点を挙げておくと
大体以下のようになると思います（一応実際にチェックする順）。

・実際に着た時に一部分だけ身体から浮いてしまったりはしないか（これがクリアされていればもう大体大丈夫）
・ボタンはいい物を使っているか
・ボタン付けは丁寧か
・裏地にはいい生地が使われているか
・ステッチはまっすぐか
・ロックがゆるゆるじゃないか
・裁断面が毛羽立っていないか
・落としミシンが外れてないか


素材に関してはカジュアル路線なのか高級路線なのかで
何がいいかは判断基準が変わる（ex.街着に止水ジップは不要）ので一概には何とも言えないと思います。

皆さんはどんなところをチェックされているのでしょうか。

ここがキモですよ！というのがあればお教えいただけると有難いです。