任せる才能

以前にも書いたことなのですが
ブログをはじめてから
自分以外の人の力(知識・知恵など)を借りるというのは
非常に強力な手段なのだつくづく感じるようになりました。

服全般に関する知識はさておき
マルジェラに関する知識はそれなりにあるつもりでしたが
メンズラインができる前のことはほとんど知りませんでしたし
それ以降であってもレディスラインに関する知識はほとんどありませんでした。

もちろんブログを書くにあたって
必要に駆られて自分で調べたりもするのですが
コメントや他の方のブログを通して学ぶことはとても多いです。

自分ひとりの力にはやはり限界があります。
それを理解してうまく周りの人と連携しなければいけない。


今、仕事で業界の偉い人めぐりをしています。
ちなみに明日は大阪、明後日は静岡に行く予定です。

偉い人といっても偉さの程度も様々ですし
人間性も色々です。
頭のいい人、優しい人、キレキレすぎてちょっと怖い人、マニアックな人。。。

しかし彼らの中でも本当にトップレベルに偉い人の話を聞くと、彼らは
「自分に何ができて、何ができないかをよく知っている人」
なのだと痛感させられます。

自分にできることはやる。もちろん自分ができることは貪欲に増やしていく。
でも、できないことは他の人に任せる。
他の人がやりたいと言ってきたことはやらせる。
そうしているうちに仕事を任せられた人は責任を持って仕事をして自然に育っていき、
その人の周りにどんどん人が集まってくる。
その人が関わっている分野自体も発展していく。

功名心が強くて独占欲がかってしまうと
全部自分でやろうと思う。
周りの人に仕事を任せない。
似たような仕事をやりたいと言ってくる人はつぶす。
そうすると一時的にその人の業績は上がりますが
人は離れていき、分野自体も発展していきません。


そうやって考えてみると
各ブランドに対して流通・販売の支援はするけど
クリエイションには口を出さないディーゼルのレンゾロッソって
実はすごい人なんじゃないかという気がしてきます。


マルジェラ買収で悪者扱いされることの多い彼ですが
最近、個人的にちょっと見直しています。


追記:こんな記事もあります↓最後に注目です。
http://www.fashion-press.net/brands/164