イノベーションとコラボレーション
wikipediaによれば、イノベーションという言葉は、
「新しい技術の発明だけではなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、
社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革である。」
と定義されています。
他の多くの人同様、僕もこのイノベーションという言葉に非常に興味があるのですが
先日知人と話していたら、その人がこんなことを言っていました。
「イノベーションっていうのはコラボレーションと一緒なんだよ。
二つ穴を掘っていくと、それが底でつながっていたときにドカッと大きな穴が開く。
それがイノベーション。問題はどことどこを掘るかなんですよ。」
考えてみるとファッションにおけるイノベーションの多くも
コラボレーションによって生まれてきたと言えそうです。
マルタンマルジェラで言えば
「高級感を志向するモード」と「ポぺリズム」との融合
「ファッション」と「アート」との融合など。
「人形の服」と「人間の服」なんかも広義ではコラボと言えるかもしれません。
いずれも既存のものに異なるものをぶつける(コラボレーションする)ことで
新しい何かを生む(イノベーションを起こす)という図式です。
現在のファッション界に目を向けると
今一番イノベーションになりうる可能性があるのは
ジルサンダーとユニクロのコラボである+Jだと思います。
ジルサンダーが「ファッションの民主化を目指す」というだけあって
このコラボは本気感が強いですし
この試みが成功するとファッション界全体の図式が変わりかねません。
「ハイブランド=なんだかんだ言ってもデザインと品質が良い」
「ローブランド=すごく頑張ってはいるけどデザインも品質もハイブランドには敵わない」
という図式が崩壊して、もう本当に全部ごちゃまぜになる。
ハイ&ローという区別が意味を持たなくなる(僕はこの区別は今はまだ意味があると思っています)。
+Jは、知人の言葉を引用すれば「ドカッと大きな穴が開」きかねない、
より大げさに言うと「ファッションの底を抜こうとする」試みなのではないかという気がしています。
これこそイノーベーションではないかと。
さて、先に少し触れたマルジェラのイノベーション(=コラボレーション)に話を戻しますが
イノベーションを起こしたマルジェラ本人は当時
「イノベーションを起こすためにコラボレーションしなきゃ!」
とは決して考えていなかったんじゃないかと僕は勝手に思っていたりします。
ただ面白いと思って作ったら、自然にそれがイノベーション(=コラボレーション)になっていた
というのが実情ではないかと。
最近どの分野においてもコラボレーションが大流行りですが
それらの多くは1+1=2の足し算、或いは1+1=1.2位になれば儲けもん
といった発想に基づいたもののような気がしています。
どこかのメーカーのTシャツのプリントを有名デザイナーがデザインする、とか
そういう表面的なコラボレーションではイノベーションは起こらない。
重要なのはやはり
「どことどこを掘るか」
という判断なのでしょう。
その判断に必要なのは
「地下の構造がどうなっているかをしっかりと観察・分析できる能力」
或いは、
「地下の構造を感覚的・直観的に理解してしまうセンス」
なのではないかと思います。
マルジェラはきっと後者、ユニクロはきっと前者なのではないかという気がしているのですが
どうでしょうね(^^;
なにはともあれ、自分の仕事でも自分なりのコラボ、イノベーションを目指したいなと考える
今日この頃です。
「新しい技術の発明だけではなく、新しいアイデアから社会的意義のある新たな価値を創造し、
社会的に大きな変化をもたらす自発的な人・組織・社会の幅広い変革である。」
と定義されています。
他の多くの人同様、僕もこのイノベーションという言葉に非常に興味があるのですが
先日知人と話していたら、その人がこんなことを言っていました。
「イノベーションっていうのはコラボレーションと一緒なんだよ。
二つ穴を掘っていくと、それが底でつながっていたときにドカッと大きな穴が開く。
それがイノベーション。問題はどことどこを掘るかなんですよ。」
考えてみるとファッションにおけるイノベーションの多くも
コラボレーションによって生まれてきたと言えそうです。
マルタンマルジェラで言えば
「高級感を志向するモード」と「ポぺリズム」との融合
「ファッション」と「アート」との融合など。
「人形の服」と「人間の服」なんかも広義ではコラボと言えるかもしれません。
いずれも既存のものに異なるものをぶつける(コラボレーションする)ことで
新しい何かを生む(イノベーションを起こす)という図式です。
現在のファッション界に目を向けると
今一番イノベーションになりうる可能性があるのは
ジルサンダーとユニクロのコラボである+Jだと思います。
ジルサンダーが「ファッションの民主化を目指す」というだけあって
このコラボは本気感が強いですし
この試みが成功するとファッション界全体の図式が変わりかねません。
「ハイブランド=なんだかんだ言ってもデザインと品質が良い」
「ローブランド=すごく頑張ってはいるけどデザインも品質もハイブランドには敵わない」
という図式が崩壊して、もう本当に全部ごちゃまぜになる。
ハイ&ローという区別が意味を持たなくなる(僕はこの区別は今はまだ意味があると思っています)。
+Jは、知人の言葉を引用すれば「ドカッと大きな穴が開」きかねない、
より大げさに言うと「ファッションの底を抜こうとする」試みなのではないかという気がしています。
これこそイノーベーションではないかと。
さて、先に少し触れたマルジェラのイノベーション(=コラボレーション)に話を戻しますが
イノベーションを起こしたマルジェラ本人は当時
「イノベーションを起こすためにコラボレーションしなきゃ!」
とは決して考えていなかったんじゃないかと僕は勝手に思っていたりします。
ただ面白いと思って作ったら、自然にそれがイノベーション(=コラボレーション)になっていた
というのが実情ではないかと。
最近どの分野においてもコラボレーションが大流行りですが
それらの多くは1+1=2の足し算、或いは1+1=1.2位になれば儲けもん
といった発想に基づいたもののような気がしています。
どこかのメーカーのTシャツのプリントを有名デザイナーがデザインする、とか
そういう表面的なコラボレーションではイノベーションは起こらない。
重要なのはやはり
「どことどこを掘るか」
という判断なのでしょう。
その判断に必要なのは
「地下の構造がどうなっているかをしっかりと観察・分析できる能力」
或いは、
「地下の構造を感覚的・直観的に理解してしまうセンス」
なのではないかと思います。
マルジェラはきっと後者、ユニクロはきっと前者なのではないかという気がしているのですが
どうでしょうね(^^;
なにはともあれ、自分の仕事でも自分なりのコラボ、イノベーションを目指したいなと考える
今日この頃です。