メゾンマルタンマルジェラ 次の一手

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注:今回の記事(特に後半)は多分に私の妄想を含んでいます。


タグをブランド名やロゴを入れず敢えて真っ白なままにし
四隅の簡易なステッチだけで縫い付けたマルタンマルジェラ
ブランドの発展と共にラインは増えても
タグにライン名を直接記載することはなく
カレンダータグの該当する数字を丸で囲むというスタイルを取ってきました。

そしていつしか匿名性を有するはずの白タグやカレンダータグ、四本ステッチが
ブランドアイコンになってしまうという逆説的な事態に。


来期0809awからマルジェラのメンズラインで
初のロゴ物がリリースされる予定です。

カレンダータグを否定するようなモチーフのTシャツも
リリースされる予定です。


メゾンマルタンマルジェラは近年
今まで作り上げてきたメゾン自身を解体しようとしているように思えます。

知らぬ間に築いてた自分らしさの檻の中でもがいていてはいけない
というメゾンの意気込みのようなものを感じます。


そんなメゾンマルタンマルジェラが打つ次の一手はなんでしょうか。


僕はそれは「男性のためのベーシックな服」のラインを作ることだと思います。
MM6の男性版(MM16?)です。


アーティザナルラインの高級化と4、14の充実(サルトリアルラインの新設)で
高級な商品は充実しました。
アイウェアラインもでき、来年には香水もリリースされます。

ただ品質の向上に伴い、そして原油高、ユーロ高も相俟って
平均的な価格も高騰しています。

背伸びしてブランド物を買ってきた消費者がブランド離れを起こしている現在、
比較的廉価なセカンドライン的位置づけのメンズライン(MM6はセカンドラインという位置づけではありませんが)
が求められていると思います。
そして今メゾンマルタンマルジェラの中でもっとも手薄なのがこの部分です。


14が新設されたとき10との区別が曖昧だなあと思っていたら
マルジェラはしっかりと数年で2つのラインの役割分担を明確にしてきました。


「男性のためのベーシックな服」のライン
数年のうちにできるのではないかと妄想しています。