心に残るコメント

昨日、訪問者の累計が20万人を突破しました。
訪問してくださったすべての方々に深謝いたします。
訪問してくださった方々、そして記事にコメントをくださった方々の支えがあったからこそ
今までブログを続けてこれたのだと思っております。

そこで今回は20万人突破を記念して、
今まで皆様から頂いたコメントの中から
特に印象深かったコメントをピックアップしてご紹介したいと思います。
このブログを初めて以来、皆様から沢山のコメントを頂いてきたのですが
今回は都合上、5個に絞らせていただきました。
今回取り上げなかったコメント以外にも
素晴らしいコメントが沢山あります。
是非過去の記事もご一読下さい。

また、今回の記事では
コメントを下さった方々にご迷惑をおかけしないよう
お名前は伏せさせていただきました。
ご理解いただければ幸いです。


さて、では早速過去の名コメントをご紹介していきたいと思います。


まず一つ目は、「計算不可能性を設計する」という記事で頂いた
教育者のあり方に関するコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/14426984.html

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教育の方法論については私も職業柄いろいろと考えるところはあります。
私が小さいころに体験したコトで、今も強く自分に影響を与えていると
確信している出来事があります。それは....
小3か小4のころだったかと思いますが、私は近くで葉についたモンシロチョウの卵を見つけ、
それを育てることにしました。やがて卵は孵化し、幼虫を経てサナギになりました。
そしていよいよサナギの背がパリっと割れ、成虫が姿を表し始めます。
幼い私はワクワクしながらその様子をずっと見ていました。
成虫がほぼ半分くらい殻から出てきたところで動きがとまりました。
しばらく観察していたのですが、「あ、苦労しているんだな」と思った私は、
あろうことか殻を少しはがし、羽を動かしてしまいました。
結果、チョウは飛べず、最後は死んでしまいました...。
この経験は自分に影響を与えた出来事としてはもしかすると最大のものかも知れない、
と思うほどに大きく自分の心底に残っています。
人が他人に『こうなって 欲しい』と願うとき、
直接的な行動をとることは無意味で、しかもより悪い結果を招く場合すらある、
ということを身をもって体験することができました。
この経験から自分が実際に生徒を導くときの方法論に昇華されたものは計り知れない気がします。
要は、若者に対して「これが正しいからこうしなさい」と指示することは、
むしろ罪である、ということです。
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『若者に対して「これが正しいからこうしなさい」と指示することは、むしろ罪である』
という一文は僕の胸に突き刺さりました。
今でも事あるごとに思い出すフレーズです。


次いで、「話の聞き方」という記事で頂いた
人の話を聞く時のコツに関するコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/27793821.html

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話を聞くってのはホント難しい。
こっちも感情のある人間ですからね。
私が心掛けているのは、最初の段階で愚痴なのか、
それとも放置して置くと大きな問題に発展する問題を含む話なのか、それを判断します。
愚痴であったら、それこそ適当に相槌を打って話半分で聞きます。
大きな問題を含みそうな話に関しては、相手と共通の認識になれるまでトコトン話を聞きます。
トコトン話を聞く際、気をつけていることは、相手の話が終わった直後にこちらが話さない。
数拍置いてから、こちらが話し始める。これには相手の話の腰を折らないのと、
トンチンカンな質問をしない為です(私自身トンチ ンカンなので)。
そして相手の話を受け入れる。
そんな感じです。
私にも適切な質問や、会話の中で駆け引きができるような技術があれば、相手も私も楽なんでしょうね。
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僕はよく奥さんに
「愚痴りたいだけなのになんで解決策を探そうとするの?話を聞いてくれるだけでいいのに。。。」
と怒られるのですが、
これは「愚痴なのか、放置して置くと大きな問題に発展する問題を含む話なのか」
を判断できていないからなのでしょうね。。。
これからは「適当に相槌を打って話半分で聞」く姿勢を身につけたいと思います。


次は、「価値と好き嫌い」という記事で頂いた
論理的思考をするためのヒントに関するコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/27665908.html

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「評価と嗜好」(「善し悪しと好き嫌い」)を明確に分かることは、
モノゴトを冷静に判断する上では欠かせないですよね。
論理的思考の初歩かなと思いますが、
今にして思えば若い頃にはその区別が明確でなかった故の失言等がありました。
他にも「目的と手段」「ソリューションと(自分の感情の)カタルシス
「自分の考えと大いなるもの(右翼とか左翼とか宮台とかw)への帰依」といったところも
混同しないように意識しているつもりなのですが、
特に最後のは私はまだまだですね。
ようやく最近自分の考えにほんの少しの自信(過信)が持てるようになってきた、という段階です。
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「ソリューションとカタルシスを使い分ける」ということは、
「自分が今とろうとしている行動が、物事を解決するために有効な行動になっているか
自分が感情的にすっきりすることを目的としてはいないかを
常に自分自身に問いかけ、その上で適切な行動を選択すること」
と換言できると思います
これを実行するのはなかなか難しいのですが
このコメントを頂いてからは常に意識するようになりました。
ソリューションとカタルシスを区別するようになったおかげで
会議など多くの人が集まる場において、感情的にならず
議論を建設的に進められるようになった気がします。


さて、ここからはマルジェラに関するコメントを二つほどご紹介したいと思います。

まずは、「テーマとコンセプト」という記事で頂いた
メゾンマルタンマルジェラのクリエイションに関するコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/16135244.html

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去年の夏に直営店で行われた展示はピッティイマジネウォモを顧客に少しでも伝えたい、
という趣旨で開催されたそうです。
更に彼らがインタヴューでこたえた内容の中に恐ろしい発言を一件。
→レディスとメンズの製作過程での違いは?
「レディスはデザインやフォルムへの挑戦に対する反応から生まれる」
「メンズは服や物の役割につながる位置関係と境界の追求。
何が、男性にとって着るにふさわしいかにあたっての
さりげなさとテイストの多様性を考えるレッスンのようなもの」ですってよ!!
「なるほどっ」とひざをうった数分後何言ってんだかわかんない自分がそこに…。
一見意図的なチグハグ感を持たせたルックブックのコーディネートに境界線の追求を見る気がします。
こうした回答を提示できるほど熟慮した服作りをしているメゾンのファンになった我々は
幸運ではないでしょうか…。
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マルジェラのメンズコレクションでは
素肌にジャケット、ジャケットの上にベストなど
普通であれば考えられないようなコーディネートを多く見かけます。
こういったコーディネートも
「何が、男性にとって着るにふさわしいか」を問い直すメゾンが
私達に投げかけるレッスンの一つなのでしょうか。
服に与えられてきた意味を解体し、再構築するマルジェラらしい回答だと思います。


最後にご紹介するのは
「オタク川柳」という記事で頂いた
マルジェラ好きの心理を的確に表現したこのコメント。
http://blogs.yahoo.co.jp/margielamarni/29823960.html

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吟じます!
糸クズ“4本“~ん~ん~
いつも“背中“に付けてるがぁ~ぁ~ぁ~ぁ~
未だに取る勇気が無いぃ~
(私だけ)あると思います!
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マルジェラ好きが集まると常に浮上する
「タグは取るべきか取らないべきか」論争。
取るべきか悩みつつ、やっぱり取れないでいるマルジェラ好きの苦悩を
的確かつコミカルに表現した素晴らしいコメント(詩吟?)だと思います。


勉強になるコメントから笑ってしまうようなコメントまで
皆様のコメントを通して僕自身いつも勉強させていただいております。
僕ばかりが得をしているような気がして
ちょっと申し訳ないくらいです。

いつも言っていますが皆さんあってのこのブログです。
今後も何卒宜しくお願い申しあげます。