もう、家に帰ろう2
前作の「もう、家に帰ろう」から大ファンなのですが
この2も本当に素晴らしいです。
あいかわらず、どこにでもあるような風景ばかりなのですが
そこには夫婦の姿があり、親子の姿があり、生と死がある。
全てを含んだ生活がある。
読み手はそこに自分の生活を投影してしまいます。
以前も書きましたが、吉本隆明が「真贋」の中でこんなことを言っています。
「文句なしにいい作品というのは、
そこに表現されている心の動きや人間関係というのが
俺だけにしかわからない、と読者に思わせる作品です。」
そこに表現されている心の動きや人間関係というのが
俺だけにしかわからない、と読者に思わせる作品です。」
この写真集はまさにそんな作品だと思います。
他人の家庭を撮った写真集なのに、まるで自分の家庭のことのように思えてしまう。
いっぱい印刷された本の中の一冊にすぎないのに、自分だけの特別な本のような気がしてしまう。
文句なしにおすすめの写真集です。
アツミさん、素敵な写真集をありがとうございます。
追記:
「もう、家に帰ろう」関連の過去の記事へのリンクを貼っておきます。