「独創」さけぶ唇

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今日の読売新聞にパリコレ特集がちょっとだけ組まれていました。

タイトルは

「独創」 さけぶ唇


記事の概要は
今回のパリコレで日本のブランドが大きな注目を集めたが
それはウェアラブルで売れる服ばかり発表されがちな近年のパリコレにおいても
日本のブランドは常に新たな価値を模索し続けているからだろう
というものでした。

例として取り上げられたのは
コムデギャルソンのあちこちに唇が開いた服やつぎはぎの服。
アンダーカバーの革ジャンなどを解体して再構築した服。

確かに今年のパリコレは日本発のブランドがよく見えました。
ヨウジもギャルソンもジュンヤもとてもよかったし
他のブランドに比べても目をひくなあと思いました。


洋服に関する歴史が浅い日本で自由な服が生まれやすかったのは
事実だと思います。

そしてコムデギャルソンの衝撃的デビューから
25年以上たった今でも日本のブランドが
独創性のある服を生み続けられている背景には
洋服に関する歴史が浅い日本ならではの
市場の特殊性(なんでもありでむしろベーシックなものの価値が理解されにくい)も影響していると思います
(この市場の特殊性自体へのコムデギャルソンの影響も否定できませんが)。


そういった面でも日本のブランドは海外のブランドに比べれば比較的
独創的なクリエイションを続けやすい環境にあると思いますので
右肩下がりの業界で本当に大変だとは思いますが
今後とも消費者を楽しませてくれる、そして考えさせられる
服を作り続けてほしいと願います。


そのための小さな投資は奥さんが許してくれる範囲で行わせていただきますから(汗)