masaoshimizuが面白い
マルジェラファンの中には昔のアーティザナルが一番好きだったという人も少なくないのではないでしょうか。
必ずしも希少だったり高価だったりするわけではない古着をリメイクして
販売していた◎や◎⑩ライン。
僕もいくつか持っています。
05ssを最後にラインの方向性が変わり
アーティザナルのアイテムはどれも非常に高価になってしまいました。
それまでアウターの平均価格は10万程度(範囲は6~14万くらい)だったと思うのですが
0506aw以降は20万円以上のアイテムが当たり前に。
複数のトランプやネクタイ、パイロットキャップなどを剥ぎ合わせたデザイン性の高いアイテムが増え
日常的に着るのはなかなか難しくなりました。
0506aw以降のアーティザナルで僕が持っているのはこれ↓くらい。
新生アーティザナルも素敵なのですが、僕は昔のアーティザナルのファン。
なにせ普段使いがしやすい、そしてお値段も手ごろ。
2007年のブログの記事でも、
「廉価版アーティザナルラインが⑯とかで出ないかと祈っています。」
と書いています。
ただ、もうきっとメゾンマルタンマルジェラは昔のようなアーティザナルは出さないんだろうなというのも
肌で感じています。
高級路線を目指すメゾンの方向性に沿うものではないんだろうなと。
そんな諦めムードの中、twitter上で見かけたのがmasaoshimizuという国内のブランド。
画像は12ssコレクション(公式HPからの転載です)。
コレクションの詳細については以下を参照ください(change fashionさんからの転載です)。
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masao shimizu 2011-12 A/W Collection が披露された。2011 春夏よりブランドを始め今期が2シーズン目となる。今シーズンのテーマは、-The unreliable weather-。天気季節環境によって着る服は当然変わるが、同じデザインで極端に違う素材なら朝雪で昼晴れても、同じ服を着替える特別な感覚を味わう。天気予報がはずれると怒るひとがいるが、そもそも予報であり、あてにならない。%の大きい数字を信じるのか、実際に外にでて肌で感じた方が良いのかもしれない。暑い夏を寒く過ごす人間は沢山いる。今期はベーシックな形の中に、複雑で大胆なパターンを使い、素材の組み合わせの妙や、古着の再構築など、癖のある洋服を追求。全型同パターンを使用し素材違いで3型展開している。コートを例にとると通常の厚手のウールだけでなく、メンズシャツ生地とフェルトを組み合わせた薄手のもの、色味の似た古着のデニムを4本解体して仕立てたもの、などがあげられる。コート、シャツ、ジャケットともに衿の影を衿としてくり抜き、また同色異素材で変化をつけている。---「古着の再構築」という手法はまさにアーティザナルのそれです。さらに、「全型同パターンを使用し素材違いで3型展開している」という手法は同一アイテムの着丈などをshort/medium/longの3パターンで展開したMM6の手法を彷彿とさせます。まさに、「廉価版アーティザナルラインが⑯とかで出ないかと祈っています。」という要望に応えるコレクションではないでしょうか。
もちろん、デザイナーの清水さんは「マルジェラの不在を埋める」という目的意識で服を作られているわけではないと思いますがはからずとも、マルジェラファンの心の隙間を埋めてしまうコレクションになっているのではないでしょうか。
11月には都内二か所で合同展が行われるそうです。カーディガンとデニムに関してはメンズもあるとのこと。
実物を見るのが楽しみです!