マルジェラ モテ 上田桃子

マルジェラはミステリアスな(或いはミステリアスであることを演出している)
デザイナーです。

マルジェラの写真は一般的には全く流通していませんし
直接的なインタビューも受けつけません。

マルジェラへのインタビューは
ジャーナリストが質問をファックスで送信し
マルジェラがそれに回答してまたファックスで返信する
という形式をとっています。
さらに一昔前はマルタンマルジェラ名義で回答していましたが
近年ではメゾンマルタンマルジェラ名義で回答するようになっており
マルジェラ個人としてではなく
メゾンの総意として回答すると言うスタンスを取っています。

個人的にはマルタンマルジェラ個人については
あまり知りたいとは思いません。
どのような服を着ているのかなど
聞いてみたいこと、知りたいことがないわけではありませんが
自己表現を含めたクリエイションとして
服を作っているわけですから
そっちを見たほうが早い気がします。

消費者である私にとっては
マルジェラがホモセクシュアルだろうがヘテロだろうがバイだろうが関係ないし
営利目的で服を作っていようが芸術として服を作っていようが
殆ど関係ありません。
大事なのはマルジェラが何を作るかであって
何を自分が着たいかだと思います。

こう書くと傲慢ととられてしまうかもしれません。

傲慢といえば最近傲慢な態度とも取れる人への風当たりが強いですね。
ホリエモンに始まり、沢尻エリカ上田桃子まで。
ホリエモンは株主、沢尻エリカは製作スタッフとスポンサーの
迷惑を顧みなかったことから
批判(非難と言うべきでしょうか)されても仕方ないと思いますが
上田桃子はどうかなあ。

彼女が情熱大陸
「バレーとかバスケとかをしてる子がもう不思議でしょうがなかったと言うか、
先がないスポーツを何でできるんだろう」
と発言したことが今批判にさらされているようですが
どうでもいいんじゃないかなあ??

バレーしたい人はすればいいし、したくない人はしなければいい。バスケも同様。
上田桃子の発言に過剰に反応する人たちは
バレーやバスケをする自分に自信がないだけじゃないの?
と思ってしまいます。
もしくは良識ぶっているだけか。
本当にバレーやバスケを好きでやってるなら
上田桃子に何を言われても関係ないのでは?

服もそうだと思います。
「モテ」という言葉は個人的にはどうかと思いますが
そういうファッション(チョキチョキとか)が好きな人は堂々としていればいい。
「マルジェラってそのタグを自慢したいだけでしょ」って
言われたって「マルジェラのコンセプトが好きだから」と言い切って着ればいい。

上田桃子は一流のゴルファーですが
多大な影響力を持つ一流コメンテーターではありません
(実際は一流のコメンテーターでもあるかもしれませんが)。
彼女の発言で誰かが直接的迷惑を被るわけではないという点で
彼女の発言は表現の自由の範囲内ではないでしょうか。
個人の自由と社会的規範の折り合いにおいて
彼女の行動が社会的規範に背くものとは思えません。

傲慢であることと個人の価値観に従うことは似て非なるものだと思います。
個人の価値観を主張することを一概に傲慢であると非難するのは
思考の停止であり、思慮を欠いた反射に過ぎない気がするのですが
どうでしょうか。

一応桃子でMつながりにしたつもりです。