masao shimizu 再構築デニムパンツ 1415aw

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こちらはマサオシミズの1415awの再構築デニムパンツです。
これの新作ということになります。

今シーズンは素材の切り替えがフロントに斜めに入っていて
結構目立つデザインのため、目立ち過ぎないように
生地のコントラストが強くなり過ぎないような配色をお願いしました。


今シーズンはフロントの切り返しに加え
フェイクのスクープドポケット(とコインポケット跡)を
またぐように付けられた玉縁ポケットも特徴的。

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ベルトの持ち出しと合わせて、スラックス的な作りになっています。
素材が素材なのでスラックス的なフォーマル感は全くありませんが
デザインと素材のそのギャップが魅力。


先シーズンのパンツの時にブログに
「ボタンがファスナーの延長線上にないのでファスナーの上端付近の生地に負担がかかりそう。
ファスナー直上にフックなんかがあると安心かもしれません。」
と書きましたが、今シーズンはスナップボタンが付いています↓。

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ちなみにこちら↓が先シーズンの該当箇所。

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この部分のデザインについては、展示会の時にデザイナーさんに直接伺ったのですが
「その部分のボタンやフックはあるに越したことはないけど、
持ち出しが短ければ必須ではないと思います。」とのこと。

確かに今シーズンのパンツは、先シーズンに比べて持ち出しが長め。
ボタンが付くのも必然ということなのでしょう。


バックスタイルはこんな感じ。

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説明してもらったのに結局よくわからなかった、謎デザインのバックポケットは今期も健在。


こんな感じで今期もどうなっているのかわからないディテールが
オンパレードの仕上がりになっています
全体を見ても、先シーズンのデニムより歪みが少なく
パンツとしてのクオリティが高い気がします。


複雑で手が込んだことをやっているのに、よく見ないと気づかないデニムを作るマサオシミズ。

ブランドとしてのアイデンティティを打ち出していく(認知度を上げていく)ためには
生地の配色を含め、わかりやすい、目を引くデザインも提示していく必要があるのでしょうが
個人的には今後も
「デザイン的には手が込んでるけどシンプルにまとまっている服」
を作り続けて欲しいです。