魂の地図

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otthe2ndさんから薦めて頂いた本。
Decorated Skin

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鷲田:僕はずっと、心とからだの関係を哲学史の中で色々勉強してきたわけです。(中略)
   彼(河合隼雄の息子、河合俊雄)がボソッと変なことを言うんです。(中略)
   「からだが魂ちゃうか」と。(中略)
   昔から心はハートにあるとか、のどにあるのか目にあるのかとやってきたけど、
   本当はそんなのないんだ、という理論です。
   それに対してミシェル・セールは皮膚と皮膚が合わさるところに魂があると言いました。
   僕らが思うに、それは考えているところにある。
   足を組んでいたら太ももにある。
   目をぐあーとあけたら、目にある。
   唇をかみしめたら唇にある。
   魂というのは、からだの折り合わさった、自分と自分が接触するところ、そこにあって、
   絶えずからだの色んな所を移動しているんだと。

河合:面白いね。

鷲田:そして、それの地図を描いたのが刺青だと。
   つまり日本の物語絵の刺青ではなくて、プリミティブな社会の、幾何学模様の。
   あれは実は魂の地図を描いていたんだと。

鷲田清一河合隼雄の対談本:「臨床と言葉」より抜粋)